ロシア 6日間の旅行記
期間: 2017年(平成29年) 10月17日(火) ~ 10月22日(日)
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◎ロシア旅行のまとめ ~サンクト・ペテルブルグとモスクワを訪れて~ |
*ロシア帝国の巨大さ 今回のロシアの旅では、ロシアの西の方の都市:サンクト・ペテルブルグとモスクワだけを訪問しただけだが、地図で見ると、ロシアという国の広さが分かる。 共産党による革命が起きるまで東のアジアから西のヨーロッパまでを征服していたロシアのロマノフ王朝の強大さをつくづく実感した。 この広大な領土をもとに、あの美しいサンクト・ペテルブルグの都市を築き、エルミタージュ美術館やモスクワの武器庫(宝物殿)にある財宝を思うと、ロマノフ王朝が、いかに人民、特に農民を搾取してきたのか、支配される側としてはたまらない気持ちになる。 |
*ロシア革命とレーニン像 確かにここまで厳しく搾取されてきた労働者や農民などにすれば、いつまでも搾取されることに我慢できずいつかはロマノフ王朝に反旗を翻すことはある訳だ。 そこで、1917年に労働者と兵士の代表による評議会「ソビエト」によるロシア革命が起き、リーダーとしてウラジミール・レーニンが登場するが、このレーニンの評価が、今のロシア連邦ではあまり良くないようだ。 一時は、14,000体もあったとされるレーニン像も1991年のソビエト連邦の崩壊後は、ドンドン壊されてしまい今は本当に数えるほどしかないらしい。 今回訪れたサンクト・ペテルブルグやモスクワでも1,2体しか見なかった。 |
*大黒屋光太夫 鎖国時代の日本から北のカムチャッカの方に遭難し、1791年にサンクト・ペテルブルグのエカテリーナ宮殿で時のエカテリーナ二世に拝謁し日本への帰国ができた船頭の大黒屋光太夫についての物語を2つ読んだ。 1つは、井上靖の「おろしあ国酔夢譚」で、もう1つは、吉村昭の「大黒屋光太夫」だ。 井上靖の「おろしあ国酔夢譚」は、時系列的に書かれていて、時の流れが分かる。 一方、吉村昭の「大黒屋光太夫」では、シベリアの寒さや、他の仲間の心情も付け加えられている。 井上靖の記述では、鎖国政策をとる江戸幕府によって帰国した大黒屋光太夫が幽閉された生活で終わっているが、吉村昭の方では、幽閉までの不自由な生活ではなく、かなり自由に江戸の町を歩いている。 なお、井上靖の「おろしあ国酔夢譚」は映画化もされている。 |
*赤の広場に立つということ 私のように資本主義経済社会のリーダー:アメリカと共産主義国のリーダー:ソビエト連邦のいわゆる東西冷戦時代を経験している人間にとって、旧ソビエト連邦、今のロシアの首都であるモスクワに行くことも考えられないことで、ましてニュースでしか見たことのないあの赤の広場を自分の足で踏むとはまったく夢のような話だった。 本当に赤の広場は、赤茶けたレンガの城壁に囲まれた広場で、共産党を意味する「赤」と共によく名付けたものだと思う。 ここで共産党の軍事パレードがあり、時代、時代の指導者、レーニンやスターリン、ゴルバチョフそしてエリツィン、プーチンと様々な人々が歴史を作って来たのかと思うと感慨深い。 |
*ロシアの食事 泊まったホテルのグレードが低いのか、HISと提携しているレストランのレベルが低いのか知らないが、ロシアの食事は不味い! 単純な味付けで、素材のままでは、食べ難い。 テーブルにドレッシングや調味料が欲しい。 大体、ロシアにしろ、以前訪問した ドイツ にしろ北の方の国では、農作物は美味くないのか。 |
*黄金の秋 今回10月17日から訪れたロシアは、丁度、日本でいえば、秋も終わりの頃にあたり、各地の落葉が綺麗だった。 旅行会社では「ロシアの黄金の秋」と唱っている。 |
*お腹の調子 旅で一番注意することは、腹くだりにならないことだ。 観光だけでなく、お金をかけて旅に行くのは、現地での食べ物も旅の楽しみだからだ。 そこで、海外旅行に行く前には、現地での飲料水事情には特に注意している。 ロシアの水道水は、そのまま飲むには危険との情報を得ていたので、歯磨きでもペット・ボトルに入ったミネラル・ウォーターを買ったり、旅行会社から貰った物を使用した。 ロシア滞在4日目のモスクワでは、少しばかり便が柔らかくなったので、すぐに持って行った整腸剤の正露丸を3粒飲んだら、翌日は正常に戻った。 本当に、正露丸はよく効く。 ただし、正露丸の臭いのきつさには参るが。 |
*ロシアの店の入り口 ロシアのスーパーとかお土産品店、レストランを利用したけど、みんな絵で分かるような看板が出ていなくて、お店か一般の住宅か分からない。 日本のように自動ドアもないし、入口は寒さ対策で頑丈な扉があるので、ガイドがいないと簡単には入れない。 |
*ロシア語 ロシア語は英語のアルファベットに似ているので、街頭のロシア文字を読んでみるが、これが全く発音とは異なっている。 そこで、ロシア語の勉強です。 日本語の「有難う」は、 ロシア語で「スパシーバ」といいます。 ロシア文字では、「Спасибо」と書きます。 また、「今日は」は、「ドーブるイ ディェン Добрый день」 だそうです。 これでは、英語のアルファベットから読むのは難しいですね。 |
*ロシア革命と宗教 今回訪れたロシアでも、他のヨーロッパの国々と同様に、聖イクサ寺院や聖ワシリー寺院のように各々の寺院は荘厳な建築様式をもっていて世界遺産にも登録されていますが、ロマノフ王朝時代には支持されていたロシア正教も1917年に始まる無神論のロシア革命後は、弾圧され寺院は破壊されています。 ソビエト連邦の崩壊後、モスクワの救世主ハリストス大聖堂など多くの寺院の復旧がされています。 |
*帝政ロシアとユダヤの民 ~屋根の上のヴァイオリン弾き~ いつの時代でも民族の違いや宗教の違いで紛争は起きています。 ロシアでも、帝政ロシアの時代にユダヤの民が訳もなく故郷を追われるという悲しいミュージカルの名作「屋根の上のヴァイオリン弾き」があります。 帝国劇場 で観てきましたので、ご参考までに。 |
*寒い国~ロシア~ このロシア旅行記を読んだ人はもうお判りでしょうが、10月のロシアは、花嫁衣装も寒さ対策をしていて、雪もちらつくというもう寒い季節でした。 寒さには十分対応してください。 |
*2017年10月17日~10月22日までのロシア旅行記はこれで終わりです。 最後まで読んでいただいてありがとうございます。 これで、2017年10月17日から始まったロシア旅行記は終わりです。 今後、ロシアへ旅をする人の参考になれば幸いです。 |